こんにちは、かみいです。
今回はエッセイ調でお届けしたいと思いアカリにお願いしてみました(*^_^*)
たかが服、されど服、、、戸惑う気持ちを文章にしてみました。
“好き”と“似合う”のジレンマ
40代後半。ファッションの悩みは、まるで宿題のように毎朝私を待ち構えている。
若い頃はもっとシンプルだった。雑誌で目に留まったお気に入りを選ぶだけ。その服が似合うかどうかなんて、深く考えたこともなかった。でも最近、鏡の前でふと立ち止まる自分がいる。
「これ、本当に私に似合ってる?」
この声はどこからやってきたのだろう。年齢のせいか、それとも世間の目を気にしすぎているのか。
肌のトーンは少しずつ変わり、体型もどこか丸みを帯びてきた。この変化を前に、“好き”だった服たちは、少しずつ“似合う”から遠ざかっているように感じる。
マンゴー色のワンピース
久しぶりにマンゴー色のワンピースを着た、あの日が忘れられない。
友人たちとランチに出かけたあの日、私はウキウキした気分でお気に入りのマンゴー色のワンピースを身にまとった。鏡の前では間違いなく「これだ!」と思っていた。
けれど、カフェに入った瞬間、違和感が襲ってきた。周りは、ベーシックカラーの服に身を包んだ女性たちばかり。なんだか私だけ浮いている気がしてならなかった。
「目立ちすぎたかな…」
帰り道、その“好き”で選んだ服が、似合う服だったのかどうか、自問自答した。楽しいはずのランチが、どこか苦い思い出になってしまった。
パーソナルカラーとの出会い
そんな迷いの中、友人の勧めでパーソナルカラー診断を受けてみた。
結果は「冬タイプ」。
プロのアドバイスに従って選んだ服は、確かに、肌を明るく見せてくれる。おまけに「冬タイプ」には、白色や黒色、グレーなどのモノトーンも多く、シンプルなコーディネートも作りやすい。
周囲からも褒められることが増え、自信が湧いてきた。
でも、ふとした瞬間に気づいてしまった。
「この服、本当に好き?」
診断結果に縛られすぎて、自分の好きをどこかで置き去りにしていたのかもしれない。似合うことにこだわるあまり、自分らしさを見失っていた気がした。
アルバムの中の自分
ある休日、古いアルバムを開いた。そこに映るのは、20代の私。
派手なプリント柄のブラウスに、大ぶりのイヤリング。今では考えられられないようなコーディネートをしている。
けれども、そこに映る自分からは、間違いなく楽しさが伝わってくる。
「この頃は、好きな服を好きなように着てたな…」
懐かしい記憶が、少しだけ胸を締め付けた。その頃の自由さを、今の私はどこかで忘れてしまっていたのかもしれない。
好きと似合うのバランス
それ以来、私は“好き”と“似合う”の間に橋をかける方法を模索し始めた。
たとえば、似合う色の服に好きな柄のストールを足す。定番のアイテムに、自分らしい遊び心をひとつ加える。
そうすることで、鏡の前で感じる違和感が少しずつ消えていった。
“好き”だけでも“似合う”だけでも満たされない。その両方が交わる場所を探す旅は、今も続いている。
自分らしい50代を目指して
もうすぐ50代。これからのファッションがどう変わるのかはわからない。
でも、今確信していることがひとつある。
“好き”も“似合う”も、どちらも捨てる必要はない。
毎朝服を選ぶ時間が、自分自身と向き合う特別なひとときになった。年齢を重ねても、好きを大切にしながら、少しだけ似合うを意識していく。その絶妙なバランスこそが、私らしさを作る鍵なのだと思う。
今日、何を着ようか。
この問いに、毎日新しい答えを見つける。それが、私の“今”を楽しむ方法だ。
お読み下さりありがとうございました。
どこか一箇所でも、共感してくださっていたら嬉しいなぁ…
「好き」は気持ちが決めること。「似合う」は知識が決めること。
「好きと似合うの交差点」は感性が決めることだと思っています。
交差点を楽しむことが何よりですよね〜(^^)
「好き」な色と「似合う」色の間で悩んだ経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。このエッセイを通じて、そんなあなたの迷いに寄り添い、前向きな気づきのきっかけとなれば幸いです。
最後まで、お読みくださりありがとうございました。