私がカラリストになるきっかけは、パーソナルカラーとの出会いでした。
東京の大学を卒業後、地元企業に就職したものの、3年も経たずに、かつてアルバイトをしていた会社に転職した時のことです。
ヤスダさんのパーソナルカラー診断
部長のヤスダさん。私と同じ転職組。前職は化粧品メーカーのナンバー2。そのような経緯から、ヤスダさんは、パーソナルカラーコンサルタントの勉強をされ、診断できるスキルを得ていたのです。
ある日、ヤスダさんから「ランチタイムを利用して、みんなのパーソナルカラーを見てあげたいの」と言われました。みんなとは、ヤスダさんの部下であるカワマタさん、コバヤシさん、シラトリさん、そして私の4人です。
私たちのオフィスは、渋谷駅南口から徒歩10分程度の、閑静な住宅街にあるゲストハウスでした。お隣には大家さんがお住まいでした。
オフィス感など皆無の、その一軒家の3階には、日当たりのよいサンルームがあり、当時は、会議室として使用していました。そのサンルームを利用して、ヤスダさんから、パーソナルカラー診断を受けることになったのです。
パーソナルカラーシステム = 顔色とのマッチングシステム
パーソナルカラーとは、通称「似合う色」と呼ばれる色のことです。いわゆる「顔映りのいい色」。
2015年辺りから「ブルベ・イエベ」と呼ばれ注目されるようになりましたが、日本に紹介されたのは1983年です。
パーソナルカラーでは、肌・瞳など固有の色と、服やメイクなどアイテムカラーとのマッチングを重要視します。
固有の色とは、私たちがもって生まれた「肌の色、頬などの血色、瞳の色、眉毛や髪の毛などの色」のこと。
アイテムカラーは、私たちが身につける服の色や、ヘアカラー、コスメカラーなどのアイテムの色のことです。
パーソナルカラーマッチングの基本的な考え方
マッチングの方法は、グループ分けされた色群を基本に考えます。
グループ数については、各種意見がありますが、4グループ分類が一般的です。
それぞれのカラーグループには色々な呼び方がありますが、代表的なネーミングは「春」「夏」「秋」「冬」といったところでしょう。
そして、固有の色がどのグループになるかを、専用の布(ドレープ)を使って診断するのがパーソナルカラー診断です。固有の色とアイテムカラーを同じグループにすることで、顔映りがよく見えます。
いわゆる「映え」というやつです。
結果として「似合う色」という位置づけになります。
パーソナルカラーは好きな色と一致するとは限らない
ここまで聞くと、なんだか良いことずくめのようなパーソナルカラーですが、、、。
そう、既に、お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、このパーソナルカラーの判定基準には、好きな色というものが、全く考慮されません。
かく言う私も、似合う色のグループは、4つのカラーグループの中で、最も興味関心のない色のグループでした。
どちらかと言えば、好きじゃない色!
その一方で、「私、この色とか、この色が好き〜!!!!!」と、診断前に大騒ぎしていた色が含まれたグループは、無残にも、最も似合わない色のグループと、、、、、その次に似合わない色のグループだったのです。。。。。
ガーン!となった私に、ヤスダさんは、「ヨシノさんには、こんな感じのリップカラーが似合うのよ!」と、メイクしてくれました。
同席していた同僚からは、「タカミちゃん、それ、似合うよ〜、すごくいいよ〜」と、やんややんやの喝采でしたが、当の私はといえば、うなだれた首を上げることができませんでした。
「全然嬉しくないですよね…、好きでもない色のリップを褒められたって、、、。コーラルピンクなんて、当時はオエップでした(^_^;)」
大好きな色が似合わなくて、
全然好きではない色が、似合って、
おまけに、好きでもなく、全く関心をもったこともなかった色のリップを塗られた私が、なんだかとても褒められている、、、、、
今にしては、笑い話であり、よい想い出となりましたが、アクシデントとも言えるこのイベントがなければ、私は、カラリストになってはいなかったでしょう。
今となっては、ただただ、よい想い出です。
さて、トホホ、、、の私が、30年にもわたって、こうして皆さんに色の使い方をお伝えするようになったのは、その後のちょっとした出来事がきっかけだったんですよ!
その出来事とは…
まだまだ続きそうなので、この先は次回また。
最後までお読みくださりありがとうございました。
かみい(*^_^*)